主な害虫の性質や行動特性について

bee_083身近な害虫には、ゴキブリやコバエなどが挙げられます。そんな害虫には、その性質や行動特性などから主に3種類に分類されています。具体的には、不快害虫・衛生害虫・経済害虫といった分類です。ちなみに不快害虫というのは、見た目が気持ち悪いといった人間に不快感を与える害虫を指していいます。例えば、ゴキブリを始めとしてムカデやクモなどもこの分類に該当します。その代りクモは、いろんな害虫を捕食してくれる虫でもあるので、人間にとっては害虫というよりも益虫に分類されると思うのです。

次に衛生害虫というのは、人間に対して衛生上の害をもたらすような害虫ということになります。要するに、サルモネラ菌や赤痢菌など様々な病原菌などを媒介する害虫のことを指していいます。例えば、ハエやコバエ・蚊などの害虫です。それに、蜂などもこの衛生害虫に分類されると思われます。この蜂については、アシナガバチはそれほど危険な害虫とはいえないのかもしれませんが、スズメ蜂ともなると軒下や納屋などに大きな巣を作るような習性があります。しかも、巣に近寄ると攻撃性が強いので、襲ってくることさえあります。

(参考:あなたがよく見るあんな虫こんな虫、全部害虫です!

それから最後の経済害虫についてですが、食品などを食べてしまうことで、経済的な損害をもたらす害虫のことをいいます。従ってゴキブリやネズミもそうですし、野菜などに寄生するアブラムシもそうです。その他にも、米を食べてしまうコクゾウ虫や家の柱を食べてしまうようなシロアリもこの経済害虫に該当します。例えばネズミは、お店や食品を保管している倉庫において、人がいなくなったような夜中になると、段ボール箱の中身を食い散らかしてしまいます。万が一そんな段ボール箱が、お客さんの所に出荷されてしまうと、それこそ信用問題が台無しになってしまう恐れさえもあります。そうなると、食品自体の損害というよりも、今後の商品の取引すら無効になってしまう可能性もあります。